無気力、という感情があります。
これは一見何も感じていないようで、悲しい、とか、うれしい、とか、腹が立つ、
という感情と比較するととても地味ですが、
この無気力な心の状態を感じているとき、というのは、
あまり良い気分ではないと思います。
無気力、という感情もある、という風にとらえてもらったほうがいいかもしれません。
人の頭というのは常に動いていて、何かやりたいことが出てきたり、
色んなことに興味を持ったり、というのが自然と出てきます。
ただ、ここに関しては、成長するにしたがって、これらを制限する要素も出てきます。
我慢した方がよい状況だったり、やっても上手にはできなさそうだったり、
やること自体が恥ずかしかったり、やりたいけどお金が必要で今その余裕がなかったり、
前にやったことがあるけど大して面白くなかった、とか、
いろんな制限があって、結局やりたいけどできない、とか、
そもそもやりたいとすら思わないよう意識からシャットアウトする、
といった動きも人の頭はしていきます。
意識的なだけではなく、無意識的にもこれらの動きが行われます。
このやりたいことが色々と頭の中で生産されていきながら、
同時にじゃんじゃん廃棄されていっている状態、
これが、無気力な感情を感じている状態、です。
私は、この無気力には、わりとなじみがあって、心が疲れてくると感じやすいです。
この感情は、じわじわ感じるようなもので、
しかも、ずーっと感じることができる、という性質があります。
やりたいことができないことを問題とする見方もあるかもしれませんが、
ここでこの、無気力、という感情にフォーカスをあてたとき、
無気力というのはあくまで感情なので、切り替えたり、手放したりすることができる、
ということが言えます。
無気力を手放したら、やる気が出てくるのか、というと、
答えは、Yes、です。
無気力な感情を感じている状態は、パワーが出てこない感じになるので、
やる気0な感じです。これを手放すので、通常の状態に戻る、という感じになります。
ただ、そこで、じゃあ、これでもしようか、となったときに、
自分の内側からの声で、無気力な状態にいざなう言葉が出てきて、
「やってもどうせ面白くないよ。」
「意味なんてないよ。」
なんていうのに耳を貸すと、即、無気力な状態に戻ります。
その場合は、そもそも耳を貸さないか、もしくは、
もう一度、無気力を手放すことで、通常の状態になります。
3つやり方を紹介します。無気力を感じているときにやってみて下さい。
向き不向きがあるので、3つ試して気に入ったものがあれば、採用してみてください。
①質問していくタイプ
自分自身に以下の質問をして、答えてください。口に出しても出さなくてもいいです。
「無気力な感情を感じていますか?」 → はい or いいえ
「無気力な感情を手放せそうですか?」 → はい or いいえ
「いつ無気力な感情を手放しますか?」 → 今、何分後、何時間後など
上記3つを無気力な感情が軽くなったと感じるまで、繰り返す、というものです。
解答としては、「はい」→「はい」→「今」を期待されているように思うかもしれませんが、
最初は、「はい」→「いいえ」→「一生無理」でもいいです。
それでも、繰り返しているうちに、変化してくれば効果ありです。
やっていてピンとこなかったら、別のタイプを試してみてください。
②身体を動かすタイプ
利き手を握りしめて胸の前に持ってきてください。
その手の中に無気力な感情が握りしめられていると思ってみてください。
最後に、ゆっくり手を開いてください。
手を開いたときにふわっとした感覚があったら、あたり、です。
同時に、無気力な感情が軽くなるのを感じれます。
手放す、というのは、そういう感覚です。0になるわけではないですが、
軽くなることで、自分自身が楽になるのが感覚的にわかると思います。
気に入ったら、繰り返してみてください。
③イメージを使うタイプ
無気力な状態を象徴するようなものを頭の中でイメージしてください。
自分がしっくりくるなら何でもいいです。
例えば「無気力」でGoogle検索して出てきた画像でもいいです。
それを頭の中にイメージして、そのイメージの前に自分自身が立っているところを想像してください。
そして、心の中でこう宣言してください。
「私は無気力を手放します。」
そして、その無気力なイメージから、一歩、後ろに下がってください。
もう一度、同じ言葉を宣言して、一歩、後ろに下がってください。
何回か繰り返してちょっとでも心が軽くなった感覚がでてきたら、
次は同じように宣言した後、そのイメージからぐっと離れて、
見えなくなるまで後ろに一気に下がってください。
①②③の3パターンあげましたが、私のお気に入りは、②③①の順です。
人によって違うと思いますが、
自分にとって簡単にできると感じれるもので、効果が少しでも感じれるものがあれば、
ぜひ使ってみてください。