悲しみを感じるときは、ハートが痛んでいるときでもありますが、
深いところでつながっていることを感じているときでもあります。
怒りや、相手との競争や、相手との間に壁を作っているような感覚があったとしても、
悲しみがあると、それらは溶けていき、
自分の内側にあるハートの柔らかい部分が顔を出してきます。
カウンセリングをしているときでも、この悲しみの感情が上がってくることがありますが、
そうすると、心の内側に眠っていた、本当の気持ちに気付くことが出来るようになります。
今まで忘れていたような相手に対してもっている愛情の部分や、
相手から愛されていた部分に関して、思い出すことができるようになります。
パートナーとの間に壁があって、うまく気持ちが伝わっていなかったり、
相手のことがよく見えないような状態にあると、
心の中で、自分や相手のことを責めているうちに、
現実の中で、いろいろある問題も複雑に絡み合って、
なかなか正直に自分の心の柔らかい部分とつながることが難しくなったりします。
仕事でも家庭の中でも、現実にあるたくさんの問題に対処しなければ
ならないなかで、こういうハートの柔らかいような部分、
というのはあまり意識することは普段ないかもしれません。
ただ、特に彼や彼女、旦那さんや奥さんなど、
大切な人との関係の中では、現実の問題を対処するだけではなく、
こういう部分でもつながっている、ということがあったときに、
その関係から受け取れるものが変わってきます。
悲しみには人と人とをつなげる接着剤のような部分があります。
悲しみに浸ることをおすすめしているわけではないのですが、
ときに、自分の心の中にある、ハートの柔らかい部分で、
大切な人とつながる、ということも意識してみて下さいませ。