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不安になっていつも彼に喧嘩をふっかけてしまう

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パートナーの態度がちょっと良くなくて、自分がパートナーから愛されているかどうかについて不安を感じてしまうようなときに、ついつい喧嘩をふっかけてしまう、といったことが多い方はおられるでしょうか?

喧嘩をふっかけてしまうきっかけは色々とあるかもしれません。パートナーの態度がちょっと素っ気なかったとか、少し気遣いや思いやりがかけていた、といった軽めのものから、自分を否定するようなことを言われたり、傷つけられるようなことを言われた、といった重ためのものまで色々とあるかもしれません。

基本的には、相手が悪いと感じるから喧嘩をふっかける、のだと思いますが、そこには、弱い自分を守りたかった、という自己防衛的な部分があって、喧嘩をふっかけてしまう、というのはあるでしょうか?

弱い自分。
例えば、パートナーから愛されたいのだけれども、愛されているかどうか自信がなかったり、自分には愛される価値はあるのだろうか、ということについて怖れを感じていたりする部分があるかもしれません。そういった弱さの部分を、あまり良くない感じで刺激してくるようなことをパートナーがした場合、パートナーに対してとても攻撃的になってしまう、ということが自分の心の中で起こっているのかもしれません。

 

1. 自分が感じている感情

心理学の話を少しすると、ネガティブな感情を感じている時には、そのときに体験した出来事から呼び起こされる、自分がかつて感じたことのある古い感情をもう一度感じる、ということが心の中で起こっています。恋愛の中ではいろんな感情を感じやすいですが、パートナーシップの中で、古い感情が癒されるために出てくる、かのような出来事は本当にたくさん起きます。お互いの未解決の課題がそこにはたくさん出てきます。両親との関係性でひっかかっていた部分が形を変えて、パートナーとの関係性の中で出てきたり、トラウマのような部分がそこで出てくることもあります。そういった意味では、パートナーシップの中で自分が感じる感情というのは、パートナーがあなたに何かをしたから感じた感情であるかもしれませんが、それと同時に忘れてはいけないのは、自分が心の中に抱えていた何かが出てきたために感じた感情、という部分です。

自分の感情に責任を持つということ。特に自分がパートナーに対して精神的に依存している度合いが強い場合は、自分がパートナーシップの中で感じる感情に関して、完全にパートナーのせいにしてしまうのではなく、この感情は自分の中にあるどんな古い感情がルーツになっているんだろうか、とか、この感情が教えてくれている自分にとって課題といえる部分は何だろうか、ということにも意識を向けることが求められてきます。

自分が感じる感情をパートナーのせいにすると、そのネガティブな感情を解決するのはパートナーのお仕事になり、あなたにとって重要なのは、いかにパートナーに自分の感情の面倒を見させるか、ということになり、自分がその感情に対してできることは何もない、ということになってしまいます。ここで面倒を見るのに疲れ切ったパートナーがそこから逃げ出して、あなたが不幸になるという事態を、あなた自身が招き寄せることにならないためにも、自分の感情と向き合う、ということ。

喧嘩をふっかけてしまうとき、自分が感じる感情はどこからきていると思えるでしょうか?

 

2. 喧嘩をふっかけるときの自分の心理

喧嘩をふっかけるとき、本当にしたいのは喧嘩ではなくて、愛し合う、ということなのだとしたら、最低な自分を見せて、それでもパートナーが自分のことを嫌わずに愛してくれる、という形の愛情を求める気持ちが、心の底の方にあるのかもしれません。もし、そんな自分でも愛してもらえるのなら、自分の中の本当に傷ついている部分を、癒すことができるかもしれない、といった隠れた期待も、もしかしたらあるのかもしれません。

パートナーにあえて嫌われるようなことを言ったり、不満のようなものをパートナーにぶつけたりして、パートナーからネガティブな反応が返ってきた時、相手の反応を見て「やっぱり私は愛されていないのかもしれない」と思ったことはあるでしょうか?

もしかしたら愛してくれるかもしれないという期待もあるけれども、やっぱり無理かもしれないという怖れも両方抱えている状態なのかもしれません。パートナーに喧嘩をふっかけるとき、パートナーが悪い、という一面はあるものの、そんな隠れた期待と怖れも含めて、全部まとめてパートナーに面倒見てもらいたい、という本音の部分も、もしかしたらあるのかもしれません。ただ、それは自分の感情に責任を持つ、というよりも、パートナーに精神的に依存している部分もある、ということを否定しにくい状態に近いかもしれません。

 

3. パートナーシップをより良くしていくために

あえて言葉にすると少しドロドロした感じの表現にはなりますが、愛情はパートナーに依存して奪い取るものでもなく、パートナーをコントロールして自分を愛しているということを証明させるものでもないです。ただ、ネガティブな感情をパートナーに対して感じる時は、ついそんなことをしたくなる気持ちが湧いてくることもあるかもしれません。

わりと有名な話かもしれませんが、私が子供の頃に聞いたもので、天国と地獄のスプーンの話、というのがあります。

ある人が天使に連れられて地獄の様子をみせられたとき、大勢の人々がみんな長いスプーンを持って、鍋の中にあるスープを奪い合って飲もうとしている、という光景でした。大勢の人々がみんな長いスプーンを持って鍋を囲むので、周りの人たちのスプーンとぶつかりあうために、あちらこちらで喧嘩が起きて、ほとんどの人がスープを全然すくえない、という状態です。中には運良くスープがすくえた人もいるのですが、そもそもスプーンが長すぎて自分の口にはほとんどスープを入れることができず、喧嘩が絶えない中、みんなが飢えているという光景でした。

次に天使が見せてくれたのは天国の様子。そこでも同じように大勢の人々がみんな長いスプーンを持って、鍋の中にあるスープを飲もうとしています。そこまでは地獄と全く同じ。違うのはスープの飲み方で、天国の人は長いスプーンでスープをすくったら、それを自分以外の誰かに飲ませてあげている、という状態です。みんなが自分以外のスープを飲みたがっている誰かに飲ませてあげているので、みんなに十分にスープが行き渡り、みんな満足しているという光景でした。

この話はたとえ話のようなものですが、愛情というのはある意味では、長いスプーンでのむスープのようなものかもしれません。お互いにスプーンで殴り合う感じだとしたら、それは地獄のような光景かもしれませんが、あなたがパートナーに十分に飲ませてあげて、パートナーもあなたに十分に飲ませてくれているとしたら、それは天国のような光景かもしれません。そこに入っていくためには、精神的な依存を少し手放して、パートナーに愛情を送ることにコミットすること。

 

心の中で少しイメージして見て欲しいのですが、パートナーとあなたが2人、少し離れて立っているところを思い描いてみてください。ちょっとした簡単なエクササイズです。

喧嘩をふっかける時、あなたの心の中にはネガティブな感情を感じるきっかけとなった、痛みのようなものがあると想像してみてください。もしかしたら少しわかりにくいかもしれませんが、パートナーも完璧な人間ではないので、パートナーにはパートナーなりに、心の中に痛みがあるというのも、想像してみてください。そしてどちらも、誰かに十分に愛されることを通して、その痛みの部分が癒されることを求めている、という目でお互いの心の中にある痛みを見てください。

イメージの中で、パートナーに近づいて、パートナーの心の痛みの部分に優しく両手を当ててみてください。少し温めてあげるくらいの気持ちで、パートナーをびっくりさせないように、パートナーを怖がらせないように、無理やりやるのでもなく、そっと優しく、そこに手を当ててあげてみてください。イメージの中で、手を通してそこにあなたなりの愛情を送ってあげるつもりで。パートナーが安心して、あなたに愛されることに身を委ねる様子をイメージしてみてください。

イメージの中で、パートナーからも同じように、あなたの心の痛みに手を当てさせてあげて見てください。パートナーのことを怖がらないで、疑わないで、ただ、パートナーがやりたいように、パートナーにあなたを愛させてあげてみてください。イメージの中で、パートナーの愛にあなたのことを委ねてみてください。最後にイメージの中で、パートナーとハグをしてください。

これは心の中の何かを癒すためというより、パートナーに愛を送るということと、パートナーからの愛を受け取るということを、感覚的に感じてもらうためのエクササイズ、といったものです。エクササイズをするときに、音楽を聴きながらやるのもおすすめです。好みもあるかもしれませんが、私なりにおすすめなのは以下のものです。

・AI – Story

・Superfly – 愛をこめて花束を

 

不安になっていつも彼に喧嘩をふっかけてしまうときのことを、掘り下げて書きました。ここに書いたことで何かしらお役に立つところがあるのなら、幸いです。

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