パートナーに不満があるときのコミュニケーション

投稿日:2019年1月22日      更新日:

自分のパートナーに溜め込んでいた不満や怒りを爆発させたことはあるでしょうか?
キレてしまってものすごくパートナーのことを責めた後に、そのことで自己嫌悪に陥ったようなことはあるでしょうか?

コミュニケーションがうまくいかなくて、なかなか自分の言いたいことや自分の気持ちの部分をわかってもらえないことがあると、そこから不満のようなものが積み重なっていくことも、ときとしてあるものかもしれません。そこで我慢できなくなって相手の前でキレてしまったり、不機嫌はまま塞ぎ込んでしまったり、人によっては、この相手には言っても無駄だと諦めてしまう方もおられるかもしれません。

パートナーのどんな部分に問題があると思えたでしょうか?
変えて欲しいところがあったとしたら、どんな部分でしょうか?
コミュニケーションを重ねて行くことで、そういったところを一緒に解決して行くことができると良いですが、なかなかそうもいかないことも多いものかもしれません。

視点を変えて、1つチェックしてみてほしいことがあります。心の中で誰かを責めている時というのは、自分を正当化をしたくなる気持ちの下に、実は自分自身を責めているような部分が隠れていることがあるのですが、パートナーを責めていることに関して、それが自分にも当てはまるような部分はあるでしょうか?

怒りが少しおさまってきて落ち着いたようなタイミングで、相手に問題はあるとして、自分はどうなんだろうか、という視点で見てみると、また違った気づきを受け取れることがあります。
相手に問題があるのであって自分は絶対に悪くないと思える部分はさておき、相手ばかりが悪いとも言い切れない、まるでブーメランのように自分にも戻ってくるものはあるでしょうか?

パートナーを心の中で責めている内容をチェックしてみて、ちょっと見方や視点を変えたら、その内容が自分自身にも跳ね返ってくるようなところは、ある意味では、自分にとっての課題といえるものかもしれません。

例えば、犠牲をしているような部分はあるでしょうか?
相手のためを思って頑張りすぎていたり、相手に合わせるために無理をしているようなところはあるでしょうか?
こちらが相手に配慮していることに対して、感謝の言葉があったり、相手からも配慮されるようなことがあれば良いのですが、自分ばかりが負担をしているような感じだと、不満が溜まってくるかもしれません。こちらが負担していることを相手が当たり前に思っていたり、それについて何にも考えていなかったりすると、不満や怒りがでてくることもあると思います。ただ、相手からの愛情が欲しくて無理をしている部分があったり、いい人でありたいがために犠牲的に振舞っているような部分があるのなら、それはもしかしたら、相手からの感謝や配慮がないことが問題というよりも、犠牲をしていること自体に課題感があるのかもしれません。
自分がしている犠牲的な行為や振る舞いが何かしらあるとして、その中で手放した方がよさそうなものはあるでしょうか?
そんな部分を見つめてみても良いかもしれません。

例えば、日頃からいいたいことを溜め込むようなところはあるでしょうか?
溜め込んで一気に爆発させるのではなく、言いたいことがあるのなら文句ととらえられるような言い方ではなく、変えて欲しいところを優しく伝えられるようにできた方がよいのかもしれません。日頃はあまり言わないように自分を抑え込んでいて、気持ちに余裕がなくなっていっぱいいっぱいになったときに、怒りとともに不満を相手に一気にぶつけるようなやり方で、相手を責め立てるようなコミュニケーションのやり方になっているかもしれません。

例えば、自分が相手にわかってもらっていないだけではなく、もしかしたら、自分も相手のことをよく理解できていないかもしれません。パートナーによっては、こちらに対して、やって欲しいことや不満などをほとんど口にすることがないけれど、実は言わないだけで色々思っていることがある、というタイプの方もおられます。細かいことをあんまり言いたくなくて黙っているだけで、実はこちらの知らない事情を相手が抱えていることもあります。感じている感情や気持ちの部分を表現することが苦手なタイプのパートナーの場合、うまく伝えらって来ていないだけで、実際にはこちらのことを色々と想ってくれている、ということもあります。ひょっとしたら、自分がいっぱいいっぱいで、パートナーのことがあんまり見えていなくあまりに、パートナーからいろんなサインは出ていたけれども、自分が見逃していた、ということもあるかもしれません。コミュニケーションをするときに、自分が抱えている不満を相手にわかってもらう、という前に、相手のことを理解する、ということも大切にしてみてください。どう言ったら相手に伝わるのだろうか、とか、どう言ったら耳を傾けてもらいやすいだろうか、ということも相手への理解なしには見えてこないです。

例えば、パートナーのことを信頼するのではなく、疑いの気持ちでみている部分があるかもしれません。疑いがあるところにネガティブな感情を感じやすくなっていて、パートナーを束縛したり、コントロールしたくなる気持ちが芽生えてきて、そこに不満がでてきていることもあるかもしれません。

自分の中にある不満の部分と、不満が生まれるような状況を自分がおびき寄せているようなところがあるなら、その部分を振り返ってみること。そこで気づけたことの中には、自分を変えて行くことが求められるところもあれば、パートナーに相談して一緒に変えて行った方がよいところもあるかもしれません。

相手を変えることは難しいですが、自分を変えることはできます。自分が前に進んで行く選択をしたときに、そこにパートナーを巻き込んで行くことができます。不満や怒りの中にあるパートナーシップの課題を解消していくために、あなたがリーダーシップをとってみてください。

パートナーが先に変わるんだったら、自分も頑張ってあげてもいいよ、と言いたくなることもあるかもしれません。ただ、先に相手にやらせようとした場合、相手からの反発や反撃がかえってくることがあったり、そこで怒りをぶつけ合うような非常に疲れるやりとりに終始する展開になってしまうことがあります。お先にどうぞと譲り合った結果、どちらもやらないので何も前に進まない、という展開になることもあります。

パートナーシップの中で不満があるときに大切なのは、自分ができることはするということと、コミュニケーションをする時に、相手のことを理解してから自分のことを理解してもらう、という部分です。不満があるときはどうしても、相手の問題を見つけたくなりますし、そこに文句の一つもいいたくなるかもしれません。ただ、重要なのは、相手にどうしてもらいたいか、ではなく、自分がどうしたいか、です。自分の望む関係性になるように、パートナーを一緒にそこに連れて行くことができるように、主体的に動いてみてください。

 

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