彼氏や旦那様、あるいは、自分の子供に対して感情的になりやすく、ついついイライラをぶつけてしまうことが多い場合、そのうち、彼氏や旦那様に愛想をつかされてるんじゃないだろうか、とか、子供に悪影響があるんじゃないかと気になって悩んでしまうことも人によってはあるんじゃないかなと思っています。普段は問題ないんだけど、体の調子が悪い時や疲れている時など、あるタイミングでイライラが出てしまう、と言うケースもあるかもしれませんね。
イライラしてしまうことや、あるいは、そのイライラをぶつけてしまうことに関して、罪悪感のようなものは感じることはあるでしょうか?
罪悪感を感じつつも、どうしても怒りが出てしまうのだとしたら、自分でもどうしたらいいのかわからない、と言う感じになっている方もおられるかもしれませんね。
罪悪感を感じているのは、あなたの中にある優しさからきているのかもしれません。イライラをぶつける今のやり方は私のやりたいこととは少し違うかもしれない、と言う気づきがあって、それでも自分がそうできていないことから、罪悪感が来ているのかもしれません。
本当はどうしたいでしょうか?
愛する人に対して、イライラをぶつけてしまうのではなくて、本当はもっと優しくしたかったり、もう少し柔らかい言い方をしたい、という想いを抱えておられたりするでしょうか?
イライラしたくはないと思いつつも、その想いを抑えられずにネガティブな感情が出て来るのなら、どうしてもきつい言葉が出てしまうものかもしれません。
本当はどんな風に相手に接したいでしょうか?
相手に変えてもらいたいところがあるようなときに、きつい言い方ではなく、どんな言い方をしたいと思っているでしょうか?
心配してしまうようなことがあった時、相手にどんな風にそのことを伝えたいでしょうか?
助けてもらいたいような時、どう相手に伝えたいでしょうか?
あなたにとって、本当はどうしたいのか、と言う部分が何より大切です。あなたは、どうしたいでしょうか?
イライラしがちなことに自己嫌悪を感じているかもしれませんが、まずは、そのイライラしがちな部分も自分の心のパーツの一部だと言うことをあなた自身が受け入れてあげてください。イライラしがちな自分を否定すればするほど、イライラが強まったり、また、イライラを封印しようとすることで、爆発しやすくなったりします。まずは、今の自分はイライラしやすい状態なんだな、と言うことをあなたが受け入れてあげてください。
どんな部分にイライラをあなたが感じているか、それを一旦整理してみてください。こんなことでイライラしちゃダメ、なんて自分を押さえつけたりせずに、相手の中のどんなところにイライラしているのかを、一旦洗い出してみてください。整理してみると、これは別にどうでもいいかな、と言うものや、これは絶対に直して欲しいと思うものなど、ただイライラする、と言うだけではなく、本当に直してもらいたいところや、譲れない部分というのも出てくると思います。あなたの中で、ただイライラしている部分を直したい、というだけではなく、相手対しての不満を整理するということも、現実の生活の中では求められてくると思います。その部分をあなたなりに整理してみてください。
そしてもし可能なら、これはどうでも良いかな、とか、これは許してあげてもいいかな、と思えるものは、イライラを手放すことを心の中で選択してあげてください。ただ、譲れない部分は相手とコミュニケーションすることが求められてくる部分です。
整理ができたら、自分の感情は一旦脇に置いて、相手を理解することに意識を向けてみてください。相手にも感情があります。相手がやることにも相手なりの理由があったりします。今までに相手が言っていた事ややっていたことを思いかえしてみてください。
どんなことを考えていそうでしょうか?
どんなことを嫌がっていそうでしょうか?
どんなことが苦手で、どんなことを避けようとしていたでしょうか?
どんな痛みを心の中に抱えていそうでしょうか?
相手を理解することに意識を向けてみてください。
その中で、これは受け入れにくいな、と抵抗感を感じる部分はあるでしょうか?
あなたの中で、相手に対して抵抗感を感じる部分を整理してみてください。そこは、あなたと相手の間に隔たりがあって、お互いに理解し合うことが難しい部分かもしれません。その場合は、まずは、そういうものがお互いの間にあるのだな、ということだけ意識しておいてください。
イライラを感じるたびにそれを相手にぶつけるのではなく、直してもらいたいところや譲れない部分の話をすることを優先してください。自分でもどうでもいいかな、と思えるものまで、相手にあれやこれやと細かく怒りをぶつけていては、大事な話ができなくなってしまいます。相手をよくみて理解することで、今はやめて置いたほうがいいな、とか、今は怒りをぶつけさせてもらおうか、といったタイミングを測ること。自分の中で、怒りを表現する、怒りを表現しない、を選択することを意識してください。イライラするような出来事があった時に、いつも我慢するのではなく、いつも爆発するのでもなく、
怒りを出すときと、怒りを出さないときのON/OFFのスイッチを自分で制御すること。それができた時、心の中から湧き上がる怒りに支配されるのではなく、怒りに対して主体的に行動することができるようになります。
自分が抵抗感を感じている部分を相手にコミュニケーションしようとしてみてください。相手を責めるのではなく、自分の素直な気持ちを伝えること。自分が感じている痛みの部分を伝えてください。事実を突きつけて相手に罪悪感を感じさせようとするのではなく、自分の痛みをただ相手に分かち合う、ということを意識してください。それを聞いた相手が罪悪感を感じたり、自分に手を差し伸べようとしたり、どんな反応をするのかは置いといて、相手がそれを聞いてどう思って、どうしようとするのかを、相手に委ねてあげてください。余計な言葉を混ぜようとせず、相手をコントロールしようとするのでもなく、相手を信頼して、ありのままのあなたを伝えてあげてください。そのほうが伝わります。
イライラすることが問題というより、相手とあなたの間に何らかのストレスが存在していて、そこが時間とともに少しずつでも改善されていっているのか、それとも、ずーっと同じことでイライラするのが続いているのか、には違いがあります。イライラを感じていたとしても、その中で大切なことを相手とコミュニケーションできていて、コミュニケーションを通してお互いがそこで成長できていたならば、全然OKです。
愛する人へのイライラが止まらない時、というテーマで私なりに書いてみました。怒りをコントロールする方法を書いたというより、イライラの根本にあるものの扱い方を書いたという感じです。仮にイライラがある程度コントロールできたとしても、その根本が解消されないと辛いよなあ、とか思いながら書きました。
イライラがあるとき、あと、一つチェックしておいてもらいたいのは、相手を責めてはいるものの、自分も同じようなことをしている部分はないか、という部分です。自分を変えることができないから、相手を変えようとしているような場合、同じことを相手も考えている可能性があり、その場合は、お互いに相手を変えさせようとしていて硬直状態が生まれている可能性があります。それをやっていると、物事が完全に行き詰まります。相手を責めてはいるものの、自分も同じことをやっている場合は、自分がまず変化すること。物事を前に進めたいのなら、自分が一歩前に踏み出していくことが大切です。
ここに書いたことで、何かしらお役に立つことがあるのなら幸いです。