自分のダメな部分を意識したとき「私は私のままでいい」なんて思えないときもあると思います。そんなときは、まず「ああ、私ってダメな自分が受け入れられないんだな」ということをただ受け入れてみること。この記事の中では、そんな、ダメな自分が受け入れられないとき、の心理の扱い方について書いていきます。
自分のダメな部分を見て、そこを自己批判するという行為。繰り返しているとだんだん暗い気持ちになってくるものですが、一人で反省会をする癖がある人だと、そういう心理状態になりやすいかもしれません。
お一人様反省会。まあまあとなだめてくれる人もいなければ、フォローしてくれる人もいないですし、暖かい言葉をかけてくれる人もいないです。場の空気を変えるかのように、鳥の唐揚げやお飲物のおかわりを持ってくる店員もいない、、、、かもしれません。そこには、自分を攻撃する自分自身の片割れと、その攻撃を受け続けるダメな自分の片割れがいるだけで、やり慣れていると気づきにくいですが、これはわりと精神的にハードな状況です。
ただ、自分で自分を攻撃しているだけなので、予想外の攻撃に驚かされることはないかもしれません。独特の精神状態に浸ることができ、ある意味特殊な居心地の良さのようなものもあります。自己攻撃が自己防衛にもなっています。
「これだけ自分のことを責めているんですから、これ以上誰も私のことを攻撃しないでください。」
人から責められるのがいやだから、自分で自分を責めて、それで許しを得ようとしているかのような心理も、もしかしたらあるかもしれません。
以下に動画もアップしております。文字を読むよりも動画で、という方はこちらをどうぞ。
自分にダメ出しをして疲れてきたのなら、ちょっと気分を変えて、そんな風に心の中で、
「ああ、私ってダメな自分を受け入れられない人なんだな。仕方ないか、これも私。」
って一息ついて、何かお飲物を一口、もしくは、深呼吸を一つ。ちょっとダメ出しをしている自分自身のことを見つめてみてください。
ダメな自分を受け入れたい気持ちは、ほんの少し、あるでしょうか?
受け入れたいとまでは思えなくても、このダメな自分を受け入れられないことで感じる苦しみから、ほんのちょっとでもいいから楽になれるのならなりたい、と思う気持ちはあるでしょうか?
もし、そんな気持ちがちょっとあるのなら、それは心の中からのこんなメッセージのようなものがあがってきているのかもしれません。
「もう十分、自分を責めてきたよ。」
「もう、自分を許してあげてもいいよ。」
ダメな自分はダメなままとして、ダメ出しをしている自分に対しての厳しさのようなものもそのままにして、ダメな自分を受け入れてあげたい自分も、心の中に隠れているのだとしたら、自分の中にそんなある意味では甘い自分、ある意味では優しい自分、ある意味では能天気な自分もいるのかもしれない、っていうことを感じてみてください。
あなた自身が、自分にダメ出しをしているときにやりたいのは、ダメな自分を変える、ということかもしれません。ダメな自分を変えたいと思ってもなかなか変わることができなくて、自分自身にダメ出しをしている部分はあるかもしれません。もしかしたら、その甘い自分というのは、ダメな自分を変える上ではお邪魔な存在になるかもしれません。
「ダメだよ!もっと自分に厳しくしなきゃ!」とプンプン怒ってる天使の声と、
「いいじゃん。もう頑張らなくてもいいよ。」というゆるい雰囲気の小悪魔の声があるとして、
その甘い自分というのは、どこか小悪魔側に近しい感じがするかもしれません。ただ、物事にはバランスのようなものも必要で、自分自身に対してダメだしばかりしていても、心が疲れ切ってしまいます。もし、ダメな自分を受け入れられなくて、心が疲れている感じがするのであれば、自分自身に対しての厳しさの部分、ある意味ではストイックな部分を少し緩めてあげることが求められているのかもしれません。
ダメな自分を受け入れるということ。私は私のままここにいても良いんだと自分に許可を出してあげるということ。言葉にすると単純なことかもしれません。ただ、もしそこに抵抗感を感じるのだとしたら、もしかしたら、その抵抗している部分に心理面の課題のようなものがあるかもしれません。
ダメな自分を受け入れられない時によく思考していることがあるとしたら、その思考の癖を修正する、という切り口で書いた記事があります。長年染み付いた思考は、基本的な考え方や思考のベースになるものとして、自分の内側に深く根付いている感じになりやすいです。そこを変えていくということに取り組んでみたい気持ちがもし湧いてくるとしたら、ちょっとのぞいて見ていってもらえれば、と思います。
ダメな自分を受け入れることができなくて、そこで心が疲れ切ってしまっていることから、何か元気がなくなってしまっていて、やる気も何も起きない感じになっているとしたら、少し切り口を変えて、内なる自分自身と対話してみる、というのも良いかもしれません。そんな切り口で書いた記事がこちらです。新しいことにチャレンジするというより、内にこもりたい気持ちがあるとしたら、いっそ自分の内側に深く入ってみるのも良いかもしれません。
ダメな自分が受け入れられないとき、というテーマで書きました。心が疲れ切ってしまっている時に、自分自身に鞭打つようにダメ出しをしていると、心が潰れちゃいそうになります。周りから優しい言葉をかけてもらっても、そのときには嬉しくても、ひょっこりと自分自身にダメ出しをする鬼軍曹がどこからか登場して、いつもの自分いじめをするかのような一人反省会をしてしまう癖があるのなら、まずは、ダメな自分を受け入れられない自分を受け入れること。ここに書いたことで、何かお役に立てることがあるのなら、幸いです。