家族に対しての強い怒りや恨みを解消してみる

投稿日:2016年7月12日      更新日:

両親や兄弟姉妹など家族に対して強い怒りや恨みを感じたことがある場合、
特にそれが幼少期に経験したことであれば、
今もそれに対して思うところが色々とあるものかもしれません。

許せないという想いだったり、
「あいつはろくな死に方をしない」という批判のようなものであったり、
それのせいで今の自分にとっても不利益があると思える部分があったり、
あるいは、当時は思うところがあったけれども、今は特に何も思わない、
という方もおられるかもしれません。

心の中に痛みが残っている場合、よくあるのが、罪悪感、という感情が
この様々の想いの根っこに深く根付いている、というケースです。
その場合、表面的に感じていることは、怒りだったり、批判だったしたとしても、
そこを掘り下げていくと、そのルーツには罪悪感がある、
という気づきがでてくることになります。

この感情を扱っていく場合は、そのプロセスを潜り抜けていくのに、
たくさんの感情の移り変わりをたどることもありますが、
表面的に存在する怒りや恨みの部分を解放していくと、
最終的にはその罪悪感の部分に到達することができ、その罪悪感も解放していくと、
心の中にある痛みが解消されていき、その出来事に対して、
違う見方をできる自分と出会うことができる、という体験をすることも可能だったりします。

自分の内面には、その痛みを作り出している思考が存在します。
人には主体性というものがあり、同じ体験をしたとしても、
そこから感じる感情を選択する、ということが可能ですが、
その選択には、その人がその出来事をどう解釈するか、ということが強く影響しています。
解釈には思考が必要であり、自分自身がその出来事に関して思考していることが、
自分の感じる感情につながっている、という見方をすることもできます。

両親から何かを言われた、何かをされた、というときに、
自分がそれをどう思考しているのか、どう解釈したか、が、
自分の感情を決定づけていくとしたら、
心の中の痛みを解消していくためには、この自分がどう思考していくのか、
の部分に気付くことが大切です。

思考は変えることができます。
感情は内側から湧き出てくるので、
一見、感じてしまっているものは仕方がない、と思えるかもしれませんが、
この思考を変えることで、感情の感じ方が変わる、
ということに気付くことができると、
自分がしている思考が自分が感じる感情を作り出している、
という見方もすることができるようになります。。

自分が抱えている様々な思考の中で、手放した方がよいと思えるものを手放すと、
そこにはスペースのようなものができます。
その思考に関連したことで、いつもしている解釈をしなくなるので、
あれ?じゃあ、これはどう扱うのがいいのだろうか?
という感じになります。

ここで、そのスペースをそのままにしておくと、手放した思考が元に戻ってくるので、
いつもとおなじ思考に戻ります。
思考を手放したときは、代わりの思考をそこに入れてあげると、
思考を変える、ということができるようになります。

ただ、心の中には様々な思考があって、相互に作用していますので、
一旦変えた思考が、また元に戻る、ということもあります。
思考を変えた場合には、それを維持するための慣らし、のようなものがあって、
過去の思考をもう一度手放して、新しい思考をもう一度受け取る、
ということを繰り返すことが求められることもあります。

ただ、過去に体験した出来事から生まれた、心の中にある痛みも、
その痛みを作り出している自分の思考に気付いて、
それを手放して新しい思考を受け取る、ということができると、
痛みを解放していく、ということもできるようになります。

両親や兄弟姉妹など家族に対して強い怒りや恨みを感じていて、
そこに紐づく自己嫌悪だったり、罪悪感だったり、
さらには、それに関連したことで、今現在自分が体験している出来事に不都合がある場合は、
この心の痛みがある、ということで何か困っていたり悩んでいる、ということもあると思っています。

その場合には、自分がそれに関連してしている思考の部分に手を入れる、
ということが有効なことがあります。
思考は変えることができ、感情は別の選択をしていくことができ、
心の中にある痛みは解放していくことができるものです。

もちろん、簡単にはいかない部分もあります。
思考を手放すときには、自分の見たくない部分と向き合うことが求められて来たり、
絶対に手放したくないと思えるような思考を手放すことが求められてくることもあるからです。

ただ、過去の出来事によってできた痛みの部分は取り組むことで変えていくことができる部分です。
今の人生をよりよくしていくためには、そこが求められてくることもありますので、
そこを変えていく意欲が生まれてきた場合には、ぜひ、痛みの部分を解放していく、
ということにチャレンジをしてみてください。

 

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