心の中で両親に対して責める気持ちを
強く持っていると、
両親を責めるのと同じように、
自分にとって目上の人に対して
批判的な一面を持つことがあります。
これは、両親を責めている部分を、
その目上の人にも同じように投影するためですが、
その批判の言葉は、回りまわって、
自分にも返ってくることになります。
両親を強く攻撃した分だけ、
自分が似たようなことをしていることに気付くと、
自分が許せなくなります。
また、絶対に同じようなことはしない、と心に戒めるのが
度を過ぎて完璧主義に走ってしまうために、
そこで疲れてしまったり、
また、それが大変だということを怖れるあまり、
責任のある立場になることを避ける、など、
キャリアの面に影響が出ることもあります。
目上の人に必要以上にかみつくことで、
評価が下がってしまうこともあると思います。
鍵になってくるのは、自分の心の中に、
両親に対して、許せないという強い想いがある、
ということです。
許せないという気持ちが強いほどに、
それが自分にとって重荷になる度合いも強まりますが、
もし、今まで心の中で責めていた両親のことを許すことができたなら、
それは、自分が今まで行き詰っていた部分を
解消していくための、とても強い原動力になります。
許せた分だけ、自分を責める必要がなくなるので、
楽になれますし、今まで責められることを怖れて
避けていたことに挑戦できるようになります。
もし、両親を責めることで、自分自身も苦しんでいることがあって、
そこを変えていきたいと思うなら、
ぜひ、両親のためではなく、自分のために両親を許してみる、
ということに挑戦してみてください。
許すということに抵抗は出てくると思いますが、許せた分だけ、
自分がこれから歩いていく道のりに、楽さや、幅が出てくる感じを
体験することができると思いますよ。