愛されないことで無価値さを証明しようとする

投稿日:2019年11月26日      更新日:

 

 

自分の魅力のなさを感じていたり、自分自身の価値の低さを感じていると、恋愛関係の中で「こんな自分が愛されるわけがない」という気持ちがでてくることがあります。

そういうとき、何か悪気があるわけでも、わざとやっているわけでもないのですが、それが態度となって、相手になんとなく伝わっていきやすいです。どうしても自分が無価値に感じられてしまうことから、ちょっと自分を卑下するようなことを口にしたり、何か相手を試すようなことをしたい気持ちになる方もおられるかもしれません。その結果、自分から相手を遠ざける、かのような形になってしまうことがあります。

これは少しわかりにくいことかもしれませんが、自分自身に価値がないと思っているときには、相手が自分を愛すのが難しくなります。仮に相手が自分を愛そうとしても、自分がそれを受け取ることが難しくなります。

無意識的に相手を拒絶するような雰囲気や、近づきにくい雰囲気が出たりすることがあったり、相手が魅力を感じにくいような振る舞いや雰囲気が出てしまったりもします。相手にとって、そんな自分でも愛そうとしても、ちょっとハードルが高い感じになります。

相手にとって、そんな状態のあなたでも愛そうとなると、、、、相手からすると、そんな状態のあなたに踏み込んでいく、というのは、実はちょっとハードルが高い感じになります。もちろん、それでも変わらず愛情を送ろうとしてくれる人もいますが、そういう時ほど、今度は自分の方が相手のその愛情を素直に受け取りにくい、なんて感じになることがあります。

 

 

例えば、嫌なことがあったり、精神的(体力的)に弱っているときなど、自分のダメさを感じているときほど、パートナーからの愛情が欲しいものかもしれません。ただ、無価値観が強くなると、そういう時に限って、愛されるような振る舞いというより、どちらかというと相手からの愛情を受け取りにくいような状態で、相手と接しやすくなったりします。例えば、愛されたい時ほど、ネガティブな感情をぶつけがちになったり、怒りっぽくなったり、喧嘩をふっかけてしまう、とか、相手から欲しいもののハードルがなぜか高めになって、ちょっとくらい相手が何かしてくれても「そうじゃねーんだよ」なんて思いがちになったりするような感じです。

極端な言い方をすると、タイトルに書いた「愛されないことで無価値さを証明しようとする」ということを、実行しているようなものかもしれません。

そんなことをしているつもりもないんだけど、なぜか自分が弱っている時に限って、なんだかパートナーが冷たい、、、、、なんて感じたことのある方もおられるかもしれませんね。

これは、仮に頭ではわかっていたとしても、感情は思うようにいかないものかもしれません。無価値さを感じてちっぽけになっている弱い自分。そんな自分でも愛してもらいたい、とか、愛する人にこそ、そんな自分のダメな部分を受け入れてもらいたい、と思うものかもしれません。自分の見た目や、表面的な部分ばかりではなく、心の奥にある、自分の中の弱い部分こそ、愛する人に触れてもらいたい部分、なのかもしれません。

自分自身に価値がない、と感じているときは、愛する人に助けを求めたくなるかもしれませんが、素直になる代わりに、相手から本当に愛しているか聞き出したくなったり、わがままや、ネガティブな言葉をぶつけて、それでも相手が自分を愛そうとしているかテストしてしまうこともあるかもしれません。本当に言いたいことは、助けて、ということであったり、そんな私でも愛して、ということかもしれないのに。ただ、相手からすると、そのことがとてもわかりにくい感じになっているかもしれません。

仮に相手がそこを愛そうとしても、たぶん、自分がそこの部分を相手に愛させる、というときに、すごく怖れを感じると思います。自分が愛する人が、そこを愛そうとして近づいてくる状況を軽くイメージしてみたら、なにか自分の中に逃げ出したくなるような衝動がでてくる、という方もおられるかもしれません。その逃げ出したくなる自分も含めて、愛してほしい、というのが、本音、かもしれませんね。

ただ、ここを相手に愛させるのは、ハードルが高い、というのは、わかりますでしょうか?
愛しているなら、そのハードルを飛んでくれるはず、という思うかもしれません。ただ、相手にそれを求めるのではなく、自分が変わっていくことで、相手にとって、そのハードルを下げてあげることができるとしたら、その方が相手からの愛情を受け取りやすくなります。

 

 

少し厳しいかもしれませんが、、、、どう変わったらいいか、ということは、実は自分でも気付いていると思います。例えば、もっと素直になる、とか、相手からの愛情を信頼していく、とか、自分がやってほしいことはまず自分から相手に与える、とか、簡単に相手のことを「どうせやってくれない」と決めつけない、とか、黙っていてもやってくれると思わずに、やってほしいことを相手に伝えるとか、教えなくてもできて当然と思わずに、どういう風にしてもらえると自分が嬉しいのかを相手にわかるやすく伝える、など。

ハードルが下がれば、相手はそこを越えていきやすくなりますし、そこで、自分が相手から愛されている、ということを受け取りやすくなります。完璧には、難しいかもしれません。相手も人間なので、必ずしも応えてくれるとは限らないかもしれません。ただ、相手からの愛情を受け取ることを自分自身が難しくしている部分があるということに気づけたのならば、自分にできることは、できる限りやっておいた方が良いです。

自分の無価値な部分を相手に愛してもらいたいのに、そこがあまり受け取れていないように感じる時のことを、少し掘り下げて書いてみました。ここに書いたことで、なにかしらお役に立つことがあるのなら、幸いです。

 

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