子供から言われることで傷つくこと

投稿日:2017年6月27日      更新日:

子供はいろんなことを親に体験させてくれます。楽しさや嬉しさや驚きなど、ありきたりのことから、聞いたことがないことまで、様々なことがそこには詰まっています。良いことばかりではなく、そこには腹の立つことや、ぐさっと心に来るようなことも含まれています。中には、苦労しかないと思っている人がいたり、そこから逃げたいと思ったことがある人もいらっしゃるかもしれませんね。人によってはタイトルに書いたような内容のことも、ときに体験することがあるかもしれません。今回は、そのあたりを少し掘り下げて書いていこうと思います。

例えば、何かコンプレックスを抱えていたり、心の中に踏んではいけない地雷のようなものを持っている母親がいるとして、自分の子供からそこを責められるような感じがすることをされたとします。

自分が大切にして愛して育ててきた子供からされるわけですから、これは堪えます。こんなことをする人間に育ててきたのはいったい誰だ?自分です。心の中で子供のことを責めることは一瞬できたとしても、育ててきたのは自分なので、その攻撃は心の中で即ブーメランで返ってきます。

こんな子供はうちの子供じゃない、と言いたくなるかもしれませんし、そんなことを言われている自分のことを情けない、と感じるかもしれません。なんとも言えない、いたたまれない気分になりやすいものかもしれませんね。

こんなとき、付き合っている友達が良くない、とか、保育園とか幼稚園とか学校がどうとか、相方(母親なら旦那様、父親なら奥様)がどうだとか、何か自分自身以外のところにその原因の置き場所を持っていこうとすると、それはもしかしたら、あくまで一時的な心の自己防衛として成功するのかもしれませんが、その反面、心が激しくささくれ立ち始めるのであんまりお勧めはしないです。

自分自身に目を向けた時に、自分を責める気持ちは出てきやすいものですが、ここで大切なのは自己攻撃の内容ではなく、この状況に対して、自分はどうしたいだろうか、という気持ちの部分です。何ができるかどうかは置いといて、どうしたいでしょうか?

子供にこうなってもらいたい、といった自分以外の人がすることは脇に置いといて、自分はどうしたいでしょうか?
この、どうしたいのか、という問いかけをするということは、その状況に対して受け身で苦しさを感じているだけの立ち位置から、より意欲を感じれるところに気持ちを切り替えていくためのきっかけになります。

この問いかけを自分自身にしたときに、どうしたらいいのかわからない、と思うこともあるかもしれません。ただ、本当にわからない、でしょうか?
どうするのが一番良い選択で正解に近づくことになるのか、ではなく、どうしたいか、というのが問いかけの内容です。できるかどうかは置いといて、です。今の自分に何ができるかどうかは置いといて、本当にしたいことは何でしょうか?

例えばそれは、子供に対して、こんなことをされても、ネガティブな気持ちを持つのではなく、愛情を送れる親でありたい、ということかもしれません。子供から言われたことで、自分の中にある弱い部分や甘えの部分を感じて、もっと、その甘さや弱さの部分をできるだけクリアしていきたい、という想いかもしれません。コンプレックスや地雷の部分に対して逃げているだけではなく、ある意味、開き直って、堂々としていられるような自分でいたい、という気持ちかもしれません。そんなことできない、というのは置いといて、もしできるなら、本当はこうしたい、という心の想いがとても大切です。本当にしたいことって、何でしょうか?

私はこうしたい、と思えるものが出て来たら、まず、その気持ちを大切にしてください。その自分の気持ちは、自分が今置かれている状況に対して、どうしていくか、というときの大きな方針になります。

できるかどうかは置いといたので、今やりたいことというのは、できないかもしれない、という気持ちも出てくるような内容であるかもしれません。だとしたら、次の問いかけは、今できることはなんだろう?、です。

本当にしたいことを意識できている状態であれば、自分がどこに向かっていったらいいのか、なんとなく見えている状態になりますので、一気にそこまではいけなくても、今の自分から一歩進んだところにあるもので、今の自分にもできること、というので、何かしら思いつくものはでてくると思います。今できることはなんでしょうか?

ここからは具体的な行動になるので、実際にやることは細かいことから、内面的なことまで、色々あると思います。何かを始める前に、まずは調べもの、かもしれませんし。次に同じことをされたときに、どうしようか考える、とか、それが思いつかないので、ヒント探しに同じような体験をしてそうな人に話を聞いてみる、とかかもしれません。これは手段の話なので、やってみていまいちなものもあれば、自分が本当にやりたいことに向かって、大きなステップになる手段もあるかもしれません。どんなものでも良いのですが、動いていくことで、自分が本当にやりたいことに近づいていくことができます。今できることはなんでしょうか?

やりたいことが見えて、できることが何かしらちょっと一歩進む程度のものでも出て来たら、心の中の混乱が少し晴れてくると思います。

ここで改めて、自分の本当にやりたいこと、に意識を向けてもらって、心に決めてもらいたいことがあります。それは、私はこれを受け取る、と宣言することです。宣言する前に、怖れがでてくることもあるかもしれません。そんなこと絶対にできない、と思えるかもしれません。ただ、宣言をして、自分の心に決める、ということは、これからこの自分が抱えているものを乗り越えていくときに、とても必要なものになってきます。

今できることはなんでしょうか?
その問いかけをしてやってみたことが上手くいくこともあれば、上手くいかないこともあるかもしれません。本当にしたいことに向かっているときに、気持ちが折れてしまうこともあるかもしれません。もしかしたら、すでに、今折れそうになっている人もいるかもしれません。

ただ、本当にしたいことに向けて、私は何が何でも、これがしたい。だから、私は何が何でも、これを受け取るんだって、強く心に決めるという意識をもつことができると、何かあったときに、そこで一生懸命になることができます。その気持ちがあると、困難があったときにも、必死になって前に進んでいこうとしているうちに、そこを乗り越えていくことができるようになります。

もしかしたら、これは大変だと思うかもしれません。もしそう感じたとしたら、子供のことを思い浮かべてみてください。それをやり抜くだけの価値はそこにあるでしょうか?

大切な人から自分の弱点を突かれたときって、一瞬、うっ、てなりますし、逃げられないような感覚になるものだと思っています。そういうときに本気になる、という要素がどこかしらないと、その大切な人との関係性もグダグダになってしまったり、どちらかというと、本気になっているときの方が、そういうときに実は楽になれる、というのがあるものだと思っています。そういうとき、逃げるのも、必死で本気になるのも、使う労力はあんまりかわりません。どっちもきついです。ただ、受け取る結果が違います。きついことになるのは、一緒なので、どうせなら、本気になった方が楽だ、なんていう考え方もあります。

似たような感じの困難に出会ったときに、ここに書いたことを少しでも役立ててもらうなら、幸いです。

 

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カテゴリ-育児

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