カウンセリングを受けるなり、本を読むなり、
人から影響を受けるなりして、今までの自分より一歩前に進んで
成長していこう、とか、何らかの自分の課題と取り組んでいこう、
としたときに、自分はせっかく前に進もうとしているのに、
周りから足を引っ張られるような体験をすることがあります。
カウンセリングを受けたことがある人でも、
そういう経験をしたことがある人はいないでしょうか?
これは、実際、けっこうあると思っています。
何が起こっているのかというと、
意識の上では、成長していくほうに気持ちが完全にスイッチしていたとしても、
自分の内側では、まだ、過去の習慣だったり、昔の考え方、ものの見方が
残っている部分があって、それが周囲に映し出されている、
という状態になってるんですね。
自分自身が完全に変わった、というより、まだ、成長していく途中段階、
という感じだからです。
ところが、ここで周囲から足を引っ張られていることで、
変化することを止めてしまわれるケースがあります。
これは、とてももったいないです。
自分が変化するとき、というのは、よし!やっていこう、とか、
勢いがあったりするものかもしれません。
ただ、それが動き始めるのは、自分の意識の一部からであって、
まだまだ、心の中にある、変化を望んでいない気持ちや、
変化を怖れている気持ちとの間に実は葛藤が残っていたりします。
といっても、これはそれほど悪いことではないです。
変化のプロセスの中で、怖れは手放していけばいいですし、
葛藤している部分も心の中で統合していけばいいです。
それも含めて、成長、です。
周囲で起こっている何かしらの反発も、自分が成長していくプロセスの中で
対処していけばいいこと、であって、自分が成長しない理由にする必要はないです。
でも、ここでやめちゃいたくなる衝動がでてくるんですね。
過去の自分に戻りたい気持ちがでてきます。
ここが勝負どころです。
周囲からの反発がでてきたときは、それは、自分の意識できていないところで、
自分の心の中の変化を怖れている部分や、変化に抵抗している部分が
映し出されている、と考えてみてください。
そのことで自分を責める必要はないです。
あ、まだ、成長の途中段階なんだな、という程度の気付きでOKです。
ここで周囲を責めることにエネルギーを使うと、
せっかくの成長のプロセスが停滞し始めます。
きにせず、構わず、どんどん成長していってください。
周囲の抵抗が現実的になんらかの自分の成長の障害になる場合は、
その周囲から距離を取るなど、障害をクリアするための対処が必要になることも
ありますが、それも含めて成長のプロセスです。
そこで成長を止める、という選択ではなく、成長を続ける、という選択をし続けるということが、
今の自分に求められていることです。