条件付きの愛、というものがあります。
これをしてくれるなら、愛してあげる、とか、
これがあるから、愛してあげる、といったものです。
それは、否定的なメッセージも同時に相手に伝わります。
これをしてくれないなら愛さない、とか、
これがなくなったら愛さない、といった部分です。
そのため、いくら相手に愛を伝えているつもりでも、
この条件の部分も一緒に相手に伝わってしまいますので、
結果的に、相手のハートにはあまり響きません。
逆効果、になるケースもあるかもしれません。
ただ、もし、それが本当の気持ちではない、としたら、
条件付きになってしまっている部分を、
変えていく、ということが求められてきます。
誰かに愛情を送りたい場合、
そのときに自分の中にある、
その条件付きの部分をどれだけ手放していけるか、
ということが大切になってきます。
その条件を付けてしまうのには、理由があると思います。
掘り下げてみていくと、そこには自分の弱さだったり、
自分自身の価値のなさを感じている部分だったり、
他の人から隠したい部分があったりすると思います。
多くのケースで、そこがあるから、相手を求めている、
という部分があるので、条件を付けてしまう理由と、
愛の部分を、切り離すことが難しいケースもあります。
例えば、自分のルックスに自信のない女性が、
ルックスの良い男性に過剰にこだわってしまう、というケースがあります。
この場合、必要以上に、ルックスが良い、という部分を感じない男性を
恋愛の対象から極度に遠ざけようとしてしまいます。
自分がその相手を好きになる、ということに恐れを抱くためです。
もちろんルックスの良い男性と付き合って全然かまわないのですが、
そこに、自分自身の価値のなさを感じている、
という部分があったとしたら、そこは手放していった方が、
もっと素直にその男性を愛することができるようになれます。
あと、反対の見方として、自分が受けている愛情に関して、
無条件の愛、ではなく、条件付きの愛、だと気付くようなときもあると思います。
意図的にやっているものは問題外としても、
人間である限り、誰しも弱さは持っていますので、
無意識のうちに条件を付けてしまっている場合もあると思います。
その場合は、その人のことを責めるのではなく、
その人の中にも弱さがある、という見方をしてみると
新しい気付きがあると思います。
そういう見方をするということも、愛の一つ、だと思います。
無条件の愛、のためには、自分自身を成長させることが求められてくると思いますが、
これに関しては、私自身も至らない点も多々あると思っていますので、
みなさんと一緒に成長していければ、と思っています。