パートナーが自分のことを好きと言ってくれていても、なかなか信じることができなかったり、相手の気持ちを疑ってしまうようなことはあるでしょうか?
自分も相手のことが好きで一緒にいたいと思っていたとしても、疑いのようなものが心の中にあると、相手から好きと言われたり、何か良いことを言われたとしても、素直に信じることが難しくなることがあるかもしれません。信じるというよりもこんなことも考えやすくなるものかもしれません。
・本当に好きなのではなく、ただ遊ばれているだけだったりしないのかな?
・なんで自分なんかを好きになってくれているのかな?
・気をひくための嘘をつかれていたりしないのかな?
・自分は騙されているだけだったりしないのかな?
心優しいパートナー。たぶん、私のことは本当に愛してくれているはず、となんとなくは感じていても、それを信じることができないとしたら、それで悩んだり、苦しんだり、あるいは、信じることができないがために、この関係性が終わってしまう展開になることに怖れを感じたりすることもあるかもしれません。
自分の心の中に疑いが生まれているのは、何故だと思えるでしょうか?
相手の気持ちを素直に信じることができないのは、何故だと思えるでしょうか?
色々と例をあげてみますが、例えば、自分の価値を低く扱っているとしたら、こんな価値の低い自分のことを好きになる相手のことを、不思議に感じることがあるかもしれません。
「私なんかのどこがいいの?」
相手がいくら言葉を尽くしたとしても、自分の感覚として自分の価値は低い、とか、魅力的ではない、というものがベースにあると、相手の言葉が嘘くさく感じたり、おかしなことを言っている、というように感じてしまうかもしれません。
例えば、自己嫌悪があり、本当の自分を知ったら嫌われると思って、相手に隠しているようなところがある場合、本当の自分を知らないから好きだと言っている、と思うことがあるかもしれません。自己嫌悪が強くてそこを隠している度合いだけ、相手からの愛情を受け取りにくくなるかもしれません。
例えば、自分自身の心の内面に不安定な部分や未成熟な部分を抱えていると、パートナーの心の中にも同じようなものがあるように感じてしまうことがあります。自分の中のネガティブな部分を相手に投影して、怖れを感じたり、よくないことが起こることを想像してしまって、そこから疑いの気持ちがでてくることがあるかもしれません。
いくつか例をあげましたが、ある意味では、自分の心の中に疑いを生んでいるような部分があって、それがパートナーの愛情を受け取れなくするような心理的なブロックになっているような感じ、かもしれません。
あなたにとって、自分の心の中にあるどんな部分が相手からの愛情をブロックしていると思えるでしょうか?
恋愛関係の中では、自分の心の中の内面、特に感情的なところで抱えている課題のようなものが、様々な形で浮き彫りになってきます。自分にとって自信のないところや、自己嫌悪しているようなところ、人と距離をつくってしまうようなところが、パートナーとの関係性の中でひっかかってくることがあります。パートナーのことが好きだからこそ、この関係性を育てていきたいと思えるからこそ、そこを乗り越えたいと思った時に、そこには自分自身を成長させるチャンスのようなものがあるといえるかもしれません。
パートナーとの間にある親密感をもっと受け取っていきたい、と思えるでしょうか?
パートナーに向けている疑いの部分を、手放していくことができるなら手放していきたいと思えるでしょうか?
疑いがあるとき、パートナーのことをもっと好きになるのが怖くなったり、恋愛関係をほどほどの距離感やほどほどの関係性にしておきたい、という気持ちがでてくることもあります。パートナーともっと親密になっていくことに対しての怖れから、自分の身を守りたくなる気持ちが働くような感じです。ただ、その防衛的な感情があるがために、パートナーとの間に壁ができてしまったり、パートナーシップが行き詰まっていくこともあります。
自分の中で決めている、パートナーとの間の線引きのようなもの。これ以上は信じない。これ以上は親密にならない。これ以上は好きにならない。そんな一線のようなものが、パートナーとの間にあるようなイメージを、思い描いてみてください。そしてもし可能なら、そこから一歩踏み出すことを自分自身に許可してみてください。もちろん、今のままでも良いかもしれません。ただ、自分の中で、大切な人との関係性を継続していきたいのなら、パートナーとの恋愛関係を今よりももっとより良いものにしていきたいという想いがあるのなら、そこから一歩踏み出していくことが大切になってきます。
自分の心の中の何がパートナーとの間に壁をつくっているのかによって、具体的にどうしていくのがいいのかは変わってきます。家族との関係性がパートナーとの間にでてきているかもしれませんし、最初の方で例に挙げたような、自分の価値を感じられないところや、自己嫌悪のようなものがでてきているのかもしれません。自分の心の中を見つめてみて、今ここが自分の中でひっかかっているな、とか、このあたりが自分の弱いところかな、と思えるようなところを探ってみて、そこから一歩前に踏み出していくという選択をしてみてください。疑いを乗り越えて、パートナーに信頼を送るという選択をしてみてください。怖れを感じるかもしれませんが、それができた度合いだけ、パートナーシップから受け取れるものを豊かにしていくことができます。
素直になれなくてパートナーに疑いをもってしまうようなときのことを書いてみました。心の中に疑いが生まれている理由は人それぞれかもしれませんし、具体的にどうしたらいいのかはその理由や状況によって変わってくるかもしれませんが、疑いが強い度合いだけ、パートナーが愛情を送ろうとしてくれているのに、自分の心の中にある疑いの部分がひっかかって、そこで親密感や愛情を受け取れなくなってしまうこともあると思います。それがダメだというわけではないのですが、素直に受け取れた方がパートナーシップをより豊かにしてくことができます。親密感を受け取ることに、素直に愛情を受け取ることに、パートナーを信頼することに、自分の心の中でOKを出してあげてみてください。