自分で書いといてなんですが、今回の記事はなんだかちょっと嫌な感じのするタイトル、かもしれません。
欠乏感が強ければ強いほど、その欲しいものがどうしても必要だと感じて、まるでそのことに強く執着してしまうような感じになりがちかもしれません。例えば、自分の恋人から十分に愛されているように感じることができず、そこに欠乏感があるような場合、恋人に強く執着するような感じになりやすくなります。
ここで仮に、恋人から愛情表現をたっぷりされる、なんていうことが実際にあったとします。ただ欠乏感が強い場合、たとえそれが手に入ったとしても、後々、それを失うことを怖れることになります。例えば、自分はやっぱり恋人から愛されていないのではないか、という怖れを抱いたりします。その結果、心が満たされにくくなったりします。これは、恋愛関係に限った話でもなく、欠乏感が強いと、なぜか実際にそれを一時的にでも受け取れることがあったとしても、心が満たされにくくなるかのような、そんな力が働いたりします。
心には不思議な法則があって、自分がそうだと信じていることを引き寄せる力があります。例えば、求める結果を受け取れる、ということを信頼することで、本当にそれを受け取ってしまう、なんていうことも可能にしてしまうかのような非常にパワフルで良い一面があったりもするのですが、、、、、ただ、そこにはマイナス面もあります。それは、悪いことを信じていたら、その悪いことをも引き寄せてしまう、という部分です。
例えば、欠乏感があって、自分の恋人から充分に愛されていない、と感じたとします。そこで「もしかしたら、自分は恋人から本当は愛されていないかもしれない、、、、」なんていう怖れを抱くようになり、その怖れの可能性の方を強く信奉するようになると、いつしか、その怖れが現実となるような方向に引き寄せられてしまう、という感じのことが起きたりします。
実際に、愛されていないように感じたことから、相手にケンカをふっかけてしまって、雰囲気が悪くなって、余計に相手との距離が空いてしまったり、最悪、自ら別れを切り出したり、というケースもあると思います。
今、なにがしかの欠乏感が心の中にあるのであれば、それはよくない流れを生み出す種が自分の心の中に芽吹いているようなものかもしれません。そしてもし、そのよからぬ流れを変えたいと願うのであれば、そのための手法の一つを紹介したいと思います。
流れを変える最初の第一歩は、欠乏感の裏に隠れている、期待を手放すことです。
恋愛であれば、何も言わなくてもわかってほしい、とか、自分のことをこういう風に愛してほしい、とか、自分の心の中にある、欠乏感を形作っている期待を手放していくと、流れを変えていくためのきっかけを作ることができます。
欠乏感があるときには、相手から何かをしてもらっても、それが当たり前だったり、十分に満足できなかったかもしれませんが、期待を手放して、欠乏感を軽くすることができていれば、相手からしてもらったことを、気持ちよく受け取って満足することができるようになっていきます。そして、満足感があるところには、もっと満足することがやってくるようになりやすくなります。
基本的には、いくら与えても不満げな顔をしている人のところには、どんどん与えられるものは減っていき、少しでも与えたらそれに満足して感謝の心がある人のところには、どんどん与えられるものが増えていく、という流れが生まれやすくなります。これは恋愛関係に限った話ではなく、人生全般に共通することで、実際に体感しておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、それ以外の要素もたくさんありますので、これが全て、というわけではないですが、、、、欠乏感を満足感に変化させていくことができれば、悪い流れを変えていくことができるようになります。
期待を手放したら、次にやることは、何でしょうか?
例えば、何かを手放したら、何かを受け取ること。
欠乏感や怖れを生み出している自分の思考を手放す代わりに、自分の人生を前に進めるための、新しい考え方やものの見方を受け取るとしたら、どんなものがいいでしょうか?
そんなことに思いを巡らせたり、何かを学んでみるのもいいかもしれません。より良い結果が自分に訪れるように、自分の人生のプロセスに信頼を送ることや、人生を前に進めていくことにコミットするのもいいかもしれませんね。期待という執着を手放すことであなたの心の重荷は軽くなり、身軽になったあなたの目にはいろんな選択肢がみえてくるかもしれません。
もし今、欠乏感があって、よくない流れが自分にきているように感じておられるのであれば、その裏に隠れている期待や怖れを手放してみてください。それができた時、よくない流れがやって始めている自分の人生の流れに対して、あなたは「そうはいかねえよ」と、バシッと一石を投じることができます。良い流れを生み出していくための大切な一歩。もし、これを読んでその気になられたのであれば、一度、試してみてください。
やってもあなたに損は一つもありません。