〜 カウンセリング 〜
カウンセラー
「次に、小さい頃の裕子さんをイメージしてもらってもいいですか? お父さんとお母さんが苦しんでいるのに、何も出来ないって、自分のことを責め始めた頃の裕子さんです。直感で答えて欲しいんですが、何才ぐらいという感じがしますか?」
「次に、小さい頃の裕子さんをイメージしてもらってもいいですか? お父さんとお母さんが苦しんでいるのに、何も出来ないって、自分のことを責め始めた頃の裕子さんです。直感で答えて欲しいんですが、何才ぐらいという感じがしますか?」
※画像はイメージです。
裕子さん
「2才か、3才くらい・・・・と思います。」 カウンセラー
「いいですよ。その小さい頃の裕子さん、を心の中で、思い浮かべてもらっても良いですか?」 裕子さん
「・・・・はい。」 カウンセラー
「その子は、今、どんな表情をしていますか?」 裕子さん
「無表情だと思います。」 カウンセラー
「何か、我慢しているような感じでしょうか?」 裕子さん
「我慢してますね。」 カウンセラー
「何を我慢してるんでしょうか?」 裕子さん
「全てです。」 カウンセラー
「お父さんやお母さんに迷惑をかけないように、自分を押し殺しちゃってる感じでしょうか?」 裕子さん
「・・・・・そうですね。いや・・・・う〜ん。わからないです。」 カウンセラー
「小さい頃の裕子さんは、お父さんやお母さんに、どうしてあげたかったですか?」 裕子さん
「笑顔にさせてあげてかったです。なんかいつも、しんどそうで。でも私が行ったら、2人がもっとしんどくなるような気がして。」 カウンセラー
「そうですね。それで余計に迷惑をかけてしまうような気がしたんですよね。もし、その子に声をかけるとしたら、なんて声をかけてあげたいですか?」
「2才か、3才くらい・・・・と思います。」 カウンセラー
「いいですよ。その小さい頃の裕子さん、を心の中で、思い浮かべてもらっても良いですか?」 裕子さん
「・・・・はい。」 カウンセラー
「その子は、今、どんな表情をしていますか?」 裕子さん
「無表情だと思います。」 カウンセラー
「何か、我慢しているような感じでしょうか?」 裕子さん
「我慢してますね。」 カウンセラー
「何を我慢してるんでしょうか?」 裕子さん
「全てです。」 カウンセラー
「お父さんやお母さんに迷惑をかけないように、自分を押し殺しちゃってる感じでしょうか?」 裕子さん
「・・・・・そうですね。いや・・・・う〜ん。わからないです。」 カウンセラー
「小さい頃の裕子さんは、お父さんやお母さんに、どうしてあげたかったですか?」 裕子さん
「笑顔にさせてあげてかったです。なんかいつも、しんどそうで。でも私が行ったら、2人がもっとしんどくなるような気がして。」 カウンセラー
「そうですね。それで余計に迷惑をかけてしまうような気がしたんですよね。もし、その子に声をかけるとしたら、なんて声をかけてあげたいですか?」
※画像はイメージです。
裕子さん
「・・・・・裕ちゃんはそんなに悪くないよって。あ、昔、お母さんがずっと怒ってる、って思ってたんで。」 カウンセラー
「どうしてそう思ったんですか?」 裕子さん
「・・・・・拒絶されているような感じがしたんで。お母さんが悩んでいる、っていったじゃないですか? 小さい頃は、そうじゃなくて、機嫌が悪いというか、怒っているというか、そんな風に思っていたんです。」 カウンセラー
「お母さんが暗い表情をしているのを、自分のせいだって思ってたんですね?」 裕子さん
「・・・・・思ってました。」 カウンセラー
「裕ちゃんは悪くないよって。お母さん怒ってないよって、イメージの中で、その子に声をかけてもらってもいいですか?」 裕子さん
「はい。」 カウンセラー
「イメージの中で、小さい頃の裕子さんを抱きしめてもらっても良いですか?」 裕子さん
「・・・・・」 カウンセラー
「抱きしめたまま、その子のことを誉めてもらってもいいですか?いつも頑張ってるよねって。よく我慢してるよねって。」 裕子さん
「・・・・・はい。」 カウンセラー
「その子は、どんな表情をしていますか?」 裕子さん
「しくしく泣いてます。すいません、私もなんか。」 カウンセラー
「そうですよね。長い間、ずっとその女の子は、自分で自分のことを責めてきたんですね。ただ、その子は、悪い子じゃないですよね。」
「・・・・・裕ちゃんはそんなに悪くないよって。あ、昔、お母さんがずっと怒ってる、って思ってたんで。」 カウンセラー
「どうしてそう思ったんですか?」 裕子さん
「・・・・・拒絶されているような感じがしたんで。お母さんが悩んでいる、っていったじゃないですか? 小さい頃は、そうじゃなくて、機嫌が悪いというか、怒っているというか、そんな風に思っていたんです。」 カウンセラー
「お母さんが暗い表情をしているのを、自分のせいだって思ってたんですね?」 裕子さん
「・・・・・思ってました。」 カウンセラー
「裕ちゃんは悪くないよって。お母さん怒ってないよって、イメージの中で、その子に声をかけてもらってもいいですか?」 裕子さん
「はい。」 カウンセラー
「イメージの中で、小さい頃の裕子さんを抱きしめてもらっても良いですか?」 裕子さん
「・・・・・」 カウンセラー
「抱きしめたまま、その子のことを誉めてもらってもいいですか?いつも頑張ってるよねって。よく我慢してるよねって。」 裕子さん
「・・・・・はい。」 カウンセラー
「その子は、どんな表情をしていますか?」 裕子さん
「しくしく泣いてます。すいません、私もなんか。」 カウンセラー
「そうですよね。長い間、ずっとその女の子は、自分で自分のことを責めてきたんですね。ただ、その子は、悪い子じゃないですよね。」
カウンセラー
「何度も、その子に言ってあげてください。裕ちゃんは悪くないよって。裕ちゃんは優しいねって。いい子だよねって。一杯誉めてあげてください。」 裕子さん
「誉める言葉があんまり思いつかないです。」 カウンセラー
「同じ言葉で良いですよ。何度も、言ってあげてください。」 裕子さん
「・・・・はい。」 カウンセラー
「今、どんな気分ですか?」 裕子さん
「はあ・・・。でも、なんか、ちょっとすっきりしたかもしれないです。」 カウンセラー
「今でも、自分のことが嫌いですか?」 裕子さん
「嫌いというか・・・・。そうですね。嫌いかもしれませんけど、なんかそれも違うような。」 カウンセラー
「自分で自分のことを嫌うのって、何か違う感じがする、かもしれませんね。」 裕子さん
「・・・うん。」
「何度も、その子に言ってあげてください。裕ちゃんは悪くないよって。裕ちゃんは優しいねって。いい子だよねって。一杯誉めてあげてください。」 裕子さん
「誉める言葉があんまり思いつかないです。」 カウンセラー
「同じ言葉で良いですよ。何度も、言ってあげてください。」 裕子さん
「・・・・はい。」 カウンセラー
「今、どんな気分ですか?」 裕子さん
「はあ・・・。でも、なんか、ちょっとすっきりしたかもしれないです。」 カウンセラー
「今でも、自分のことが嫌いですか?」 裕子さん
「嫌いというか・・・・。そうですね。嫌いかもしれませんけど、なんかそれも違うような。」 カウンセラー
「自分で自分のことを嫌うのって、何か違う感じがする、かもしれませんね。」 裕子さん
「・・・うん。」
※画像はイメージです。
カウンセラー
「今日、いきなり、自分で自分のことを嫌いなるのをやめる、というのが難しかったとしても、ちょっとずつでも、自分で自分のことを認めれるようになりたいって思いませんか?」 裕子さん
「・・・うん。」 カウンセラー
「職場で、自分は仕事ができない、とか、周りからバカにされてるっていう話がありましたけれども、もしかしたら、そんなことないかもしれませんよ。」 裕子さん
「そうなんですか?」 カウンセラー
「自分で自分のことを低く評価していると、周りもそういう風に見えたりしちゃうんですね。今日、ちょっと、その自己嫌悪の部分を手放していくって決めてみませんか?」 周りもそういう風に、自分のことを低く評価しているはずだ、っていう見方を手放していって見ませんか?」 裕子さん
「はい。」 カウンセラー
「いきなりは難しいかもしれませんけれども、仕事で、自分なりに力を使ってやりとげたことや、しんどかったなあ、っていうことが出てきたら、自分で自分のことを誉めてあげてもらっても良いですか? 今日、小さい頃の裕子さんをほめてあげたように。」 裕子さん
「・・・うん。」 カウンセラー
「自己嫌悪が手放せるにつれて、周囲との人間関係も、少しずつ楽になってくると思います。少しずつでもやっていきましょう。」 裕子さん
「はい。」
「今日、いきなり、自分で自分のことを嫌いなるのをやめる、というのが難しかったとしても、ちょっとずつでも、自分で自分のことを認めれるようになりたいって思いませんか?」 裕子さん
「・・・うん。」 カウンセラー
「職場で、自分は仕事ができない、とか、周りからバカにされてるっていう話がありましたけれども、もしかしたら、そんなことないかもしれませんよ。」 裕子さん
「そうなんですか?」 カウンセラー
「自分で自分のことを低く評価していると、周りもそういう風に見えたりしちゃうんですね。今日、ちょっと、その自己嫌悪の部分を手放していくって決めてみませんか?」 周りもそういう風に、自分のことを低く評価しているはずだ、っていう見方を手放していって見ませんか?」 裕子さん
「はい。」 カウンセラー
「いきなりは難しいかもしれませんけれども、仕事で、自分なりに力を使ってやりとげたことや、しんどかったなあ、っていうことが出てきたら、自分で自分のことを誉めてあげてもらっても良いですか? 今日、小さい頃の裕子さんをほめてあげたように。」 裕子さん
「・・・うん。」 カウンセラー
「自己嫌悪が手放せるにつれて、周囲との人間関係も、少しずつ楽になってくると思います。少しずつでもやっていきましょう。」 裕子さん
「はい。」
その後の裕子さんとの話の中で、カウンセリングは継続していくこととなった。
自己嫌悪をなかなか手放せられない、といった話や、自分で自分を認めるのが難しい、という話もでながらも、少しずつその課題に取り組んでいく中で、裕子さんの人間関係にも変化がでてきた。
〜 クライアントの人生の道のり 〜
その後、カウンセリングを継続的に受け続けていくなかで、上司から、最近明るくなったね、ということを言われるようになった。少しずつ変化が出てくるのを、裕子さんも実感することができ、いい方向に向かいつつあった。
ただ、そんな中、裕子さんとある男性の同僚との間で、とても激しい言い合いになることがあった。カウンセリングの中では、その同僚に対して、昔、いじめられた人に行動パターンが似ている、ということがわかった。そのため、裕子さんの心の中に、いじめられたときの復讐心のようなもの、その同僚を逆にやりこめてやりたい、という隠れた欲求がある、ということに裕子さん自身が気付くことができた。
そして、過去に自分をいじめた子に対する許し、というのに取り組み、許したくなかったけれども、自分のために、相手を許す、ということを裕子さんは選択していく。
その後、上司が間に入ってくれることとなったが、そのときに、裕子さんは相手に対して素直に謝ることができ、そうすると、相手も謝ってくれる、という結果となり、その一件は収束した。
ただ、その事件以来、裕子さんに対して、いろいろと言ってくる人が増えていった。最初は裕子さんも全部ただの批判だと思っていたが、カウンセリングの中で、それは自分を思っての忠告、という風に解釈する、という話になり、本人も、仕方なく相手の話に耳を傾けていると、裕子さんに対する印象が変わった、という人が増えてくることとなった。結果的に、なんとなく職場内で、自分の味方が増えてきたような感覚を、裕子さん自身が感じられるようになってきた。
裕子さんにとって、会社の飲み会は、以前ほど辛くなくなっていった。むしろ本音で語り合える人と、個人的に飲みに行くことも多くなっていく。まだまだ劣等感はあるようで、苦手な人も職場にいるようだったが、上司とは本音で語り合えるようになり、裕子さんのことを認めてくれる同僚がたくさんいる、という風にも感じれるようになった。
そんな中、裕子さんはチームをまとめるリーダーに昇進することとなる。責任のある仕事だけれども、より一層、頑張っていこうというモチベーションが出てくるようになっていった。
After 〜 カウンセリングによる人生の変容を受け取った後の状態 〜
※画像はイメージです。
裕子さんにとって、職場の同僚ともプライベートでも付き合いが増え、人間関係としては、前よりもずっと充実するようになった。
最近では、逆に回りから人間関係のことや、仕事のことで相談を受けるようにもなり、それに自信を持って答えている自分がいることに、気付くようになりいろいろあったけれども、成長できたと思う、とのこと。
この女性のストーリーを読んで、カウンセリングに興味を持った方へ
心鈴泉のカウンセリングでは、あなたが今よりもワンランク上の人生に進むためのポイントとなる心理面の課題を明確にしていき、その課題を乗り越えるための、心のサポートを展開します。課題を乗り越えることができれば、あなたの前に新しい人生の道のりが開けてきます。
そこで、自分自身が輝きを取り戻していくことを、ぜひ身をもって体験してもらいたい、と思っています。
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